いや、そこは芯食ってるんか〜い!(日記:2023年1月14日〜18日)

雑記

健康診断で要検査項目が出たので、必死に「あの時喉乾いてたしな……」「汗もかいてたし……」などの言い訳を並べています。

前の日記:キラッキラのエクスクラメーションマーク(日記:2023年1月10日〜13日)

2023年1月14日(土)
Disco Elysiumをプレイ。性格が終わってる組合のボスに連絡してもらい、強烈な人種差別主義者の力を借りることで、ようやく裏庭の死体が降ろされた。ちょっと死体を片付けるだけで膨大な量のテキストを読む必要がある。脳が喜び、目が疲れる。
趣味の悪いネクタイは喚き続けているし、アルコールや煙草、ドラッグを目にするたびに”電気化学”が「飲め、吸え、やれ」と脳内で暴れ倒す。あまりにも、あまりにもディスコである。

電気化学
ラム入りレモネードを胃袋に流し込めよ、おい! それが無理なら……カウンターの上の雫を舐め尽くせ!

「アルコールとドラッグを死ぬほどやってる知能的な刑事(運動神経は終わっている)」というステータス振りではじめてしまったせいか、体力・気力ともに少ない。子どもにちょっと悪口言われただけでゲームオーバーになってしまうので、クイックセーブを多用している。

2023年1月15日(日)
『こうしてお前は彼女に振られる』を全て読み終える。最後のエピソード、なんか色々きっついなと思って調べてみると、著者のジュノ・ディアスがセクハラ・パワハラで告発されているのを知る。知らなんだ。

以下は作品からの引用。メモ。

歩いて家に帰る途中、ジープが轟音を立てて通り過ぎる。運転手がお前に、この夕ーバン野郎と叫ぶ。以前愛人(スシア)だった一人がインターネット上でお前についての詩を発表する。名前は「クソ野郎」(エル・プト)だ。
-『浮気者のための恋愛入門』

お前はあらゆる知り合いに訊ねる。失恋を乗り越えるのに普通どれくらいかかる?
たくさんの公式が飛び出す。付き合ったのと同じ年数だ。付き合ったのの二倍の年数だ。それは単なる意志の力の問題で、もう終わったと決めた日にそんなもの終わる。決して乗り越えることなどできない。
-『浮気者のための恋愛入門』

薬局に洗剤やら細々したものやらを調達しに行く。レジを担当してくれた店員さんがおそらく新人の方だった。「袋は要りますか?」に「要りません」と答えると、「では商品にシールを……」と全商品にシールを貼ってくれようとする。な、7個くらい買っちゃったけど、ぜんぶ貼ってくれます? と思ったが、何も言わず。

バーコードの部分に貼られるものだと考えていたが、割と奇抜な位置にシールが付されるのを眺める。店員さんが作業をしながら「こんなところにごめんなさい……」「すみませんここに貼っちゃって……」と毎回謝ってくるので、恐縮してしまう。そんな謝るくらいなら変な位置に貼らなくてもいいのに……

2023年1月16日(月)
出勤時、鳩が道で死んでいるのを見かける。車にでも轢かれたのかしら。まじまじと見るものでもないので、すぐに立ち去る。

昼休みにバックヤードに入ると、同僚が帰省時に買ってきたお土産が置いてあった。山口の鳩サブレ。朝、たまたま鳩の死骸を見たので「鳩繋がりっすね」と口に出しかけるが、意味がわからないので口をつぐむ。沈黙は金。
座っていた上司(海外の方)に「山口にも鳩サブレってあるんすねえ」と声をかけると、「違うんじゃないですか? 鳩サブレは鎌倉のものですので。山口の鳩サブレは、ニセモンです」と返ってきた。その「ニセモン」のことばが妙に面白くて、フフッ ヘヘヘへッと気持ち悪い笑い方をしてしまう。上司も笑ってくれてよかった。いい人。

少し悲しいことがあって、その責任は自分にもないわけではなかったので思い悩む。が、よく考えたらそもそも自分がコントロールできる領域なんてその問題のうちの1%に満たないくらいのことだし、ていうか見方によっては良いことでもある(そして世の中はそういうことばかり)。思い悩むのをやめ、エレベータの監視カメラをじっと見つめてみる。カメラを監視している誰かにいまの自分の顔を見てもらいたい。あわよくば都市伝説みたいになりたい。

2023年1月17日(火)
粛々と在宅業務。洗濯機を回してみると、土木工事のような騒音。訴えられかねないので止める。薄々洗濯機の調子が悪いことには気付いていたが、いよいよ限界かもしれない。そもそもうちの家電はみなギリギリである。ロボット掃除機さんは掃除の途中で電源が落ち、いつもリビングの真ん中にましましている。冷蔵庫も時々鳴いているし、電子レンジは物体に爆発物に変化させる能力持ちである。でもこれらを買い換える財力と気力がない。生涯現役で頑張ってください。

業務終了後、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』のさわりを少しだけ観て、止める。なんか合わなかったし、そもそも新年一発目に観る映画ではない。


代わりに『マイ・ブロークン・マリコ』を観た。奈緒と窪田正孝がよかった。原作は結局1話しか読んでいないので、実写との相違点はわからない。脚本に都合の良さみたいなものを感じなくもなかったが、まあ短めの映画だし。

2023年1月18日(水)
出勤。12時から17時半まで打ち合わせやら勉強会やら社内のミーティングやらが続き、げんなり。勉強会用に著作権・景表法周りの資料を作っていたのだが、皇族がレポートをコピペしていたニュースを見て笑った。が、さすがに勉強会では扱えなかった。こういうことが弁えられる大人になれてよかった。

業務終了後、『ケイコ 目を澄ませて』を新宿テアトロで観る。大号泣。全員見て。劇中で出てくる景色、絶対知ってるなと思ったら北千住のあたりだった。学生時代は定期券内だったので、よく小菅駅で降りて川と東京拘置所と高速道路を眺めたりしていた。東京拘置所、BLEACHの虚夜宮のように大きすぎて距離感がバグるのでおすすめ。

帰りながらFilmarksを見ていると、「松尾芭蕉」というアカウントをたまたま見つける。なぜか映画の感想をすべて五・七・五で投稿しているのだが、どの句も恐ろしくクオリティが低い。字余りも凄まじく、六・九・五みたいなこともザラ。そのくせ、全ての投稿に「#五七五」と付している。そのクオリティの低さが妙にツボに入ってしまい、貪るように全てのレビューを読んでしまった。あとbioに「映画へ 予告編と本編の面白さを同じにしてください」と書いてあるのもいい。「いや、そこは芯食ってるんか〜い!」とにこにこしてしまう。おそらく自分だけがこの人のファン。

次の日記:「あんなあ、ヘアピンあったらな、鍵開けれんねんで」(日記:2023年1月19日~22日)

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