夢の中だけで行ける場所を紹介します

雑記

身の丈に合っていない高校を受験するにあたって、「寝ている間も勉強できないか」と悩んだ結果、幽体離脱を試みるようになったのである。幽体離脱とはつまるところ明晰夢(夢だと分かりながら見る夢)のこと。古のインターネットには幽体離脱の方法を事細かに解説しているサイトが多く存在した。
自分が中学生の時に見ていたサイトがそのまま続いているのかは分からないのだが、「最近幽体離脱にはまった」は熱心に読み込んでいた記憶がある。大学受験の時にも夢の中で世界史を勉強しようとしていたので、記憶が混濁しているかもしれない。

幽体離脱を行う方法は様々ある。「ローリング法」(精神だけを体からスポっと抜く方法 自分で書いてても意味が分からないな)なんかは有名なのだが、その前段階……つまり「抜けやすい」体と心を身につけるために、夢日記を記すことが推奨されていた。妙なところで勤勉だった自分は、中学生の時分に買い与えられていたガラケーに、ひたすら見た夢を記録し続けていたのである。


▲2016年の時点で5年間夢日記を付け続けている 狂気の沙汰である

夢日記を書き続けるうちに、見る夢が偏っていることにも気付いた。夢のロケ地が使い回されていたのである。自分の生活する範囲や考えていることが同じようなところ・ことばかりだからかもしれない。なので、いつか忘れてしまった時のために、夢の中だけで行ける場所について、3箇所だけ簡単に記す。

夢の中だけで行ける海

2022年のはつゆめにも出てきた海。いろんなものが流れ着いたり、海水が暖色だったり、地平線に何か浮かんでいたりする。砂浜はほとんど砂漠で、波打ち際を背にすると砂丘ばかり見える。夢の中の自分は砂丘の先に行こうとしたことがないので、その先がどうなっているのかは不明。

海の夢は穏やかなものが多く、悪夢にはなりにくい。ただ、時々、砂浜に多くの人が現れる。そういう時はたいてい、「みんな水着を着ているのになぜか自分だけ裸」というちょっと嫌な夢を見る。なので、できれば、あまりみなさんにはこの海に来てほしくないです。

夢の中だけで行ける自分の部屋

どういう原理かは分からないが、立方体が宙に浮かんでいるような塩梅になっている。立方体のひとつの角が真下に向いているので、部屋はとんでもなく傾いでいるのだが、なぜか家具類は面の部分にぴったりくっついている。立方体のある一面が丸ごと窓になっており、そこから海が見える。オーシャンビューである。

この部屋にいる間に「これは夢だ」と気付いてしまうと、謎の力で保たれていた家具類が重力に従って雪崩れ落ちる。そうすると、落下感をおぼえて、中途覚醒する。なんでもこういう現象を「入眠時ミオクローヌス」というらしい。死神の名前みたいで、ちょっとかっこいい。

ちなみに、自分は夢の中で「これは夢だ」と認識するために、自分の手のひらを凝視するようにしていた。夢の中だと、手のひらが少しだけ透けるのである。この方法は(かつて自分が眺めていた幽体離脱界隈だと)オーソドックスなスタイルであったようだ。『インセプション』のように、トーテムを回したりいかさまサイコロを転がしたりした方がおしゃれではあるのだけれど。

パイプだらけのボイラー室

パイプだらけのボイラー室。おそらく働いていたラブホテルのボイラー室が元になってできた部屋。広さは夢によってまちまちだが、小学校の体育館の半分くらいの大きさであることがほとんど。配管が入り組んでおり、暑い。かなり不快。

たまに浸水する。そして溺れる。『ラチェット&クランク』というゲームで、どんどん水かさが増していく地下を進んでいくステージがあったのだけれど、何回もラチェットを溺死させたトラウマが顕れているのかもしれない。このボイラー室にはあまりいい印象がない。

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