DOPING PANDAのおすすめの曲|復活によせて 思い出など

雑記

2007年。小学6年生のぼくはMステに出演していたふってえめがねをかけたほっせえ男の歌唱に魅了された。男の名前はフルカワユタカ、通称ロックスター。バンドの名前はDOPING PANDA。披露していたのは「I’ll be there」。

If you ever call my name
I’ll be there I’ll be there

興奮さめやらぬまま「DOPING PANDA」と検索すると、ミュージックビデオが出てきた。シルクハットを被った女性の目がスポーツカーのヘッドライトに合わせて光ったり、スポーツカーの扉が曲のボルテージが上がるにつれて開け閉めされたりする、スタイリッシュな悪夢のようなMVだった。ぼくはひどく感動した。この曲は、かっこよすぎる。

英語の歌詞の意味なんてほとんど分からない。記憶が定かではないのだが、Mステに表示される歌詞には字幕で邦訳が乗っていたはずである。それでも全部は覚えていなかった。ので、歌詞を調べた。自分で和訳した。

I’ll be there. = I will be there.
I’llはI willの短縮系。willは助動詞だからbe動詞は原形になる。

ぼくはDOPING PANDAから未来形とその短縮系の使い方を学んだ。換言すれば、彼らがぼくの未来を形作った。be動詞の使い方もここで知った。それまでのぼくにとってのbe動詞とは――もちろん当時のぼくはアホガキなので「be動詞」なんて言葉も知らない――am are isの3種類だった。むき出しの、原形の「存在」=「be」を、その歌詞からはじめて知ったのである。

そこから、どっぷりハマった。DOPING PANDAの、燦然と輝くスタアの虜になった。実家の棚にはなかば家宝のように『PINK PaNK』が立てかけられている。ライブには勇気が出なくて行けなかったが、音源を擦り切れるほど聴いた。

そして2012年。DOPING PANDAは解散した。確か、高校2年生の春だったはず。今はアーティファクトと化したiPod Touchで『YELLOW FUNK』を聴きながら、国道沿いのマクドナルドでたいそう落ち込んだ。

解散以降は「DOPING PANDAはよかったぞおじさん」として、各所で「DOPING PANDAはよかった」「おれはDOPING PANDAに全ての英文法を習った」「DOPING PANDAを聴けば英語のテストで100点を取れる」とわめき散らしてしてばかりいた。


▲塾講師のバイトをしている時、英語が苦手な生徒さんに「DOPING PANDAというバンドがね……」と話したこともある

解散から幾星霜を経ただろうかと思ったが、調べれば出てくることであった。解散は2012年。そして時は2022年。10年……10年! ついに、ついに、DOPING PANDAが復活する。

ナタリーの見出しが目に飛び込んできたのは恋人の家だった。恋人がお風呂上がりに髪を乾かしているのをぬぼおっと眺めながらスマホをいじっていたら、「DOPING PANDAが再結成」の文字が。おれはスマホを持って跳ね起き、恋人の近くまで駆け寄り、言葉を発さぬままスマホを掲げて小躍りした。おれの未来を、おれの存在をデザインしたアーティストが、復活する!

「Imagine」のギター・リフがDOPING PANDAの、ロックスターの帰還を実感させた。「ドーパンの新曲」を再び聴ける世界に生まれてよかった! また夢の続きを、奇跡の続きを見ることができる。行けなかったライブにだって行く。超満員のライブハウスで――あるいはドーム! そう、東京ドームで!――スターが足をパカパカさせながらギターをかき鳴らす光景を、いつまでもいつまでも待っていた!

DOPING PANDAのおすすめ曲

思い出深い曲は、「I’ll be there」のほかにも多くある。本当に全曲紹介したいのだけれど、全ての曲にリンクをつけるととんでもないことになるので、公式でMVがアップロードされている曲限定でおすすめ曲を紹介したい。

Transient happiness

アルバム『PINK PaNK』収録。「DOPING PANDAといえば!」な曲。ライブの時、スターがギターソロで足をパカパカさせるのも恒例だったらしい。
“Turn at that corner to the right”なんて英文がなんでこんなにかっこよく響くんだろう。道案内の例文とかで教科書に乗っててもおかしくないのに。駅はどちらですか? あの角を右に曲がってください。

Beat addiction

アルバム『decadence』収録。『decadence』は全体的に落ち着いた曲が多かったからか、あまりファンからの評価は高くないようなのだが、ぼくはこの曲がかなり好きで繰り返し聴いていた。
D.P.BOYなる女性ボーカルも参加、ということになっている……が、スターの歌声を加工しているというのが定説。

Crazy

アルバム『Dopamaniacs』収録。お気づきかもしれないが、スターはギターがめちゃくちゃ上手い。MVの若干のチープさと相まって、なにかとんでもないものを見て/聴いているような気になる。「今君が息を吸う意味さえ/嘘の魔法で答えて見せた」というリリックも最高だ。

スターはかなりビックマウスで、「東京ドーム埋めます」くらいのことを息を吐くように言っていた。その解散ライブ……東京ドームではなく、東京ドームシティーホールで聴く「I’m sorry me ミラクル起こせなくてさ」の威力たるやいかほどであっただろう。確実に嗚咽して泣く。

MIRACLE


ミラクルで泣く、といえば『DANDYISM』収録の「MIRACLE」ですね。You cried for you…cried for me…cried for the light because you know the dark!!!!!!!!!!!!!!(大きな声)

このPostで紹介した曲は、超超超メジャー曲ばかり。サブスクにあるかどうかは分からないのだけれど、ディズニーの曲をカバーした音源とかもかっこいいので機会があればぜひ。ドーパン未聴の方で、「かっけえじゃん」と少しでも思った方は、ぜひアルバムをひとつ聴き通して踊り狂ってほしいです。

  • 一番外れないアルバムが聴きたい方:『DANDYISM』
  • 初期めの名盤から順を追って聴きたい方:『PINK PaNK』

この2枚のアルバムのどちらかから聴くのがおすすめ。逆に、解散前の最新アルバム『YELLOW FUNK』は紹介したようなドーパン感がないかも。
「song for my harmonics」「de la papa」とか超好きなんだけど……! スルメ盤ということです。

とにかく、DOPING PANDAの再結成が嬉しい。生きていてよかった。26歳の自分が、15歳の自分と同じくしっかりメイニアであることも嬉しい。もうとにかく嬉しいんです。は〜〜〜〜〜アルバム楽しみ〜〜〜〜〜〜〜!!! 新アルバムは3月2日リリースとのこと。おれは日々を懸命に生きて、このアルバムを一番に楽しむ資格を得るんだ!!!!

Thumbnail:DOPING PANDA

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